いよいよ4月、自宅にある桜の大木が庭を覆い尽くさんばかりに、花を開花させている。30年前に直径1cm程のソメイヨシノの変種を庭の角に植えてから、こんなに大きくなろうとは・・・。お隣の無量寺の『しだれ桜』をしのぐ大きさである。何かが身を助けるというが、この桜が今とこやみせを助けてくれている。本当にきれい。4月2日(土)3日(日)のござれ骨董市は、骨董市・フリーマーケット・桜祭り、今治市沖大島宮窪町の漁師飯・活さざえ飯・セト貝飯・タイ飯・タコ飯と会場を構えて、早春の味を楽しんでいただこうと準備中。 今、武田の一日のスケジュールはこうである。今まだコロナの影響があり、初荷が少ない。今回は少々買い出してはいるが・・・。夜7時前後に晩飯、食べ終わるとすぐに『やいと』。古来よりの治療法であるが、今は『千年きゅう』これが非常にいい。体調を崩し、まともに歩行できなかった私の前に、ある寝たきりの長老が現れ、私の目の前で、ジャンプ、又スラスラ歩いてみせるのである。「どしたんでぇ〜元気そうになって?」と尋ねると、「教えてあげようか。『やいと』よ」という。昔の『やいと』は痛くて跡が残ったが、今の『千年きゅう』は、下にフェルトが付いていて、わずか2、3分。体がホカホカで、説明図も付いていて、その通りするだけ。私もだいぶ戻ってきた。薬より『千年きゅう』である。この『やいと』をすると急激に睡魔が襲ってくる。よって、最近はゴールデンタイムのサスペンスドラマなど見たことがない。そのまま2時ごろまで熟睡。それから起きて、仕事?兼深夜のNHKのBSを4時頃まで見る。これが又景色が中心であるが、すごく面白い。7時頃、朝食なので、すぐ朝が来る。まったりと朝刊を読むのが好きである。仕事が少ない今だからこそ、なせるわざではあるが・・・。 最近のお客さんの変化に気付く。本当にいいお客さんである古美術通が減り、ホームページで知って来られた素人集団の花盛り。もう少し商品の扱い方のルールを教えていかないと。とこやみせの店内は雑貨屋さんではありません。 本当に時代の変化により、扱う品が変わって来ている。大正・明治はすでに遠くになりけり、一部の『市』を除いて、ほとんどの『市』がレトロ雑貨のオンパレード。催しを見ても古道具やさんの品揃えはない。これでいいんだろうかと、つくづく思う今日この頃である。大正・明治の品が一般の客に通用しなくなると、これから先、どこへ向けて舵を切るか・・・今それを思案している。 私も反省点として、物に対する執着心が少しなくなってきたような気がする。この朝倉の田舎で旗を振り続けてきた以上、もう少し責任感をもって事にあたらないといけないのも事実である。 今、咲いている桜の木の下で、今一度対応を考えてみよう。「桜散る」では、いかんのだ! 令和4年4月 とこやみせ店主 武田 睦生 |